こんばんは。
今日は先日「BES ILL LOUNGE Part 3」を発売したばかりのBES(from SWANKY SWIPE)の私的ベストソングを紹介する。
BESは、先日紹介したA-THUGやSTICKYと同じくSCARSのメンバーであり、SWANKY SWIPEのポストマンでもある。
HipHop好きなら一度は楽曲を聴いたことがあるはず。
図太いブレス、滑らかなフロー、素晴らしき声質を兼ね添えたBoom Bap Rapの覇者である。
BESの楽曲は服役経験の歌ったものやWeedネタなど、まさにドHip Hopな曲が多い。
「BES ILL LOUNGE Part 3」も即行ゲットして聴いたが、期待を裏切らない内容だった。
特にD.D.SとMULBEを客演に招いた「SWS」は、Boom Bapの極みと言える内容だった。
と、前置きはさておき、BESの私的ベストソングを紹介していく。
- Ill Wheeles feat. BES(SEEDA「花と雨」に収録)
BES自身の楽曲ではないが、この曲がBESを知るきっかけとなった曲だ。そして、何よりラップがかっこいい。
SEEDAのリリカルなラップも勿論かっこいいが、この客演のBESはSEEDAに引けを取らないラップをぶちかましている。
最初聴いた時、何を言っているか聴き取れないバースがあった。それくらいフローが滑らかだし、やはり声質がかっこいい。そして、リリックもかっこいい。
「スキルがなくても力持ちか?溜息出るほど金持ちか?目も当てらんないろくでなしか?」
このバースは当時の日本のHip Hopシーンにぶちかましていたと思う。そして、「ビーツとライムが水と油」が最高過ぎ。
この曲は今でも聴いてしまう。もう10年以上聴いているが、10年以上聴ける曲なんてあまりない。これもBESの破壊力の賜物だ。
- On a Sunday( 1ST アルバム「REBUILD」に収録)
BESの渾身のラブソング。ちまたのラブソングのような綺麗ごとばかりのような曲ではなく、BES自身のリアリティを歌った内容。
同じような経験はなくても、男ならどこか理解できてしまうような哀愁ある曲。
アルバムの〆にこの内容はくらってしまう。
- FLAVA IN YA EAR feat. 仙人掌 & RAU DEF(MIX「BES ILL LOUNGE:THE MIX」に収録)
これは本当に最高。原曲越え。リリックの内容というよりもBESのBoom Bap節が炸裂している。勿論、仙人掌もRAU DEFもかっこいいが、このBESは鬼かっこいい。これはサブスクでは聴けない曲なので、是非MIXを買って聴いてもらいたい。
- たしかに BES(SHZOO「P・R・A・Y」に収録)
これはクラシック中のクラシック。練マザファッカーのメンバーのSHIZOOのクラシックアルバム「P・R・A・Y」に収録されている曲。先日発売された「BES ILL LOUNGE Part 3」の最後の〆を飾る曲でもある。
この曲のBESのリリックはパンチラインの応酬。
「耳について離れない言葉がある それは己自身と置き換えてる」や「トビすぎてはめれば快楽のみ 徐々にこの手の中が空になる 失くしたものの大きさ後で知る 浮ついてはまればマイナスのみ」はまさしく教訓。そしてすべての人間の教訓になるであろうパンチライン「羨むより敬う少しでも 失うものはいくらでもあるから」で撃沈。
・2 FACE feat. BES(NORIKIYO「EXIT」に収録)
これは知る人ぞ知る知るクラシック。BESといったらこれって言っていいほどかもしれない。NORIKIYOのバースも勿論良いが、BESのバースは格別。
「どうすれば良い?考えてみても現実はいつも急ぎ気味だな 形の在るものだけを信じ弱さと向き合い変えていく日々」
このリリックはあくまでBES自身が自分の経験のうえで歌った内容だが、きっと誰もがこの内容を自分に置き換えて聴けるんじゃないかと思う。
後悔を糧にして前に進んでは自分に甘えて失敗してしまう。誰もがこんな経験をしたことがあるんじゃないかと思う。
だからこそ一般市民の私でもグッときてしまうんだと思う。
以上5曲がベストソング。客演参加楽曲が多めだった。
他にも良曲がたくさんあるので、また別の機会で紹介していきたいと思う。
BESを知らない人は是非聴いてほしいし、BESを知っている人にも改めて聴いてほしい。