こんばんは。
仕事が終わりようやく帰ってこれた。
肩、首、目がバキバキ。
毎日忙しく、時間に追われる日々。現状を「時間を追う」側にひっくり返す。
そして、好きなことに時間を費やす。それが私のこの人生においての現在の目標。
今はそのための修業期間だと思ってこなしている。
毎日未体験を体験している。
未体験だから判断に迷うことも多々あるが、この体験により、判断力が養われているのは間違いない。
のろまでのんびり能天気野郎だった私が、現在の仕事の立場(管理職)でいることが自分でも驚く。
未体験を体験するという経験値がないと人間は成長しないと思っている。
ぐったりするようなことも多々あるけれど、通り過ぎた過去は今となれば1つも悪いことはなかった。ありがたい。
そして、もう1つ私を成長させてくれているのがHipHopである。
少し前置きが長くなったが、今日も私を成長させてくれる教訓となるような曲を紹介したいと思う。
今日紹介する曲は
A-THUG 「CLEAR」
2011年発売のアルバム「BRIGHT SON」に収録。
A-THUGはHipHopが好きな人には説明するまでもないが、先日紹介したSTICKYやSEEDAをメンバーに率いるSCARSのリーダーである。
A-THUGといったらストレート直球のリリックが最大の魅力だろう。
そして、何よりキャラが良い。(下の動画観ればよくわかる)
他にも動画があるので、そこら辺はディグってもらえばわかるが、このキャラでストレート直球なリリックだから最高なのだ。
WeedやDrug、SEX、そして金のことなど、ガチんこHipHopな内容の曲も多いが、
今回紹介する「CLEAR」は”人生”をシンプルかつ前向きに歌っている。
そんな曲で私の好きなバースが、以下になる。
「ハートがぶっ壊れちまいそうな 面倒なこともたまにはあるね
落ち込んでばっかいられねえ 立ち上がり上を向いていけ」
「Let's Go 尽くせよベスト いつもポジティブでいこう
ネガティブなんてぶっ飛ばせ 自分の道をかっ飛ばせ」
「なんども観たカリート・ブリガンテ(※映画の主人公で麻薬王の名前。) ハッピーエンドじゃないのは何故? 人生なんてそんなもんだぜ 10勝10敗ならいいほうだぜ」
「オレもムショ3回でもへこたれない」
「裏切られたことなんて忘れろ 女にフラれたことも忘れろ
上を向いて歩いて行こう 勝つことも負けることも知ろう」
「焦りたくはない 生き急ぎたくない でおオレ達には時間がない 野望をかなえるまでくたばれない」
うん、最高でしょ。こんなにシンプルで前向きな曲はなかなかないと思う。
比喩表現溢れるリリシズムな曲でもなく、すごくテクニカルなライミングをするわけでもなく、複雑な表現を排除しとにかくシンプル。伝えたいことが真っすぐ。
このシンプルな破壊力がすごく良い。
近年、物を必要以上に持たないミニマリストが注目されているが、A-THUGはリリックのミニマリストだと思う。全ての無駄をそぎ落としている。
トラブルがあっても、ましてや服役しても、前向きに乗り越えていくマインド、姿勢。
そして、「自分が前向きに生きているんだからお前たちも大丈夫だ」というメッセージ。それをこんなにもわかりやすく伝えてくれる曲はこれ以上ない。
落ち込んだ時、明日はやるぞという時に何度も励まされた曲だ。
HipHopをあまり聴いたことがない人でもスッと歌詞が入ってくると思うし、こういう曲を聴くことで”HipHopってわかりにくい”とか”ただの悪い自慢でしょ”みたいな概念は消えると思う。
ラッパーは自分の人生を通して体験したことや、その経験に培われたマインドを歌っている。最悪な状況からでも這いあげれるということや、失敗は取り返せること、不安に考えることの無意味さ、とにかく行動することが大事ということを教えてくれる先生である。
200ページほどある厚い自己啓発書に書いてある内容を、3~4分で要点を絞って教えてくれる。HipHopはそんな側面もある。だからHipHopをあまえり知らない人は勘違いしないでほしい。
そして、もっと多くの人にHipHopを聴いてほしいと思う。
そして、最後になるが、「CLEAR」で一番シンプルかつわかりやすいメッセージがこのフックのリリックだ。
「クリアしろ クリアしろ 問題をクリアしていこう
乗り越えろ 乗り越えろ 高い壁を乗り越えていこう」
本当に最高。
以上。是非この曲は知っておくべき。聴いておくべき。