こんばんは。
土日定休の方々は今日、明日と休みだと思う。
となると、今夜は最高な気分なんじゃないかと思う。
オレはかれこれ10年以上不定休の仕事をしていて、”週末最高!”みたいな感覚はなく
なってしまった。
この1週間なんかは、先週の日曜日から昨日まで仕事だったし(厳密に言うと、昨日は残業で今朝まで仕事をしていた)、年末年始やGWも無関係。
管理職であるが故、イレギュラーなことがあれば休日であろうが昼夜問わず会社から呼び出される。
なので、土日だから嬉しいとか、休みだから嬉しいとか、そんな感覚が年々なくなってきている。
ただ、今日は朝に帰宅後、久々に何もせずに休むことができた。
嫁も気を遣って気楽に過ごさせてくれた。
そんな今日、聴いていた曲が
S.L.A.C.K. 「何もない日に feat. SQUASH SQUAD」だ。
今日という日にばっちりだった。昼から酒を飲みながら聴いていたので尚のこと。
この曲はS.L.A.C.K.(現5lack)の「我時想う愛」に収録。
客演にSQUASH SQUAD(LOOTA,VITO)が参加。
シンプルなトラックの上で3人が淡々とラップする。
雰囲気的にはすごくチルいけれど、3人のリリックは優しく、そして深く、弱さも感じながらその中に静かな力強さも感じる。
それがとても心地よい。
〈以下リリック ※特に好きなバース切り抜き〉
S.L.A.C.K.
「真面目でいても辛いし生きれない」
「忘れたいこと山積み I Got A Bitch」
「悲しいことがまやかしなこと もう昔のこと その時以外はクソ」
「気楽アフタヌーン 肩の力抜く また1からループしてくだけ
磨くテクだけ 当たって砕ける」
「道じゃない道を歩いて疲れる」
LOOTA
「寝かせば傷も消えるが もういい」
「Coffee & Cigarette 甘くねえ人生にジグザグの足跡つけるTimberlnad 歯喰いしばれ 続く睨めっこ そしてClock Workの仕掛け」
VITO
「今日は世界でオレだけがホリデイみたいに勘違い 越えてくノリで」
「トラップなしで頼むよ今日は 曲がる向こう側 知らないコーナー」
すごく良い。詩的センスが非常に良い(デビューした頃のSQUASH SQUADは比喩表現の鬼だった印象)し、リラックスの中にポジティブさを感じる。
三者三様だが、それぞれ自分の弱さやバッドマインドを受け入れ、”仕方ねえよな”と言わんばかりのクールな強さを表現しているように感じる。
皆それぞれで色々ある。苦労も人それぞれだし、悩みの種も違う。
時に悩みの種類が似ている人がいて共感して楽になることもあるけれど、それでも最終的には自分自身のことだから、そのまま悩み続けるのも、忘れるのも、簡単に考えてしまうのも最終的には自分だ。
オレはこの1年仕事に時間を費やしまくっている。
連日多忙で自分でもオーバーワークだなと思いながらも働き続ける。当たり前のように疲労が蓄積してくる。疲労がピークに達し始めると、
”オレは会社のトップの資本の中のゼンマイの1枚、もしくはトップの人生のキャストの1人だ、がっちり成果をたたき出すためにはこれくらいの疲労も苦労も屁のようなもんだ”なんて感じで考えがイカれ始める。
本来、オレはオレだし、いざとなればこの会社から立ち去ればいいだけの話だけれど、日々が多忙過ぎて休む暇がないと、そんなこともわからなくなることがある。
そんな時にこの曲のように、「何もない日」ってすごく大事なんだと思う。
休まなくても平気な人も世の中いるが、オレはきっとそうではない。
本当に何もない日を作ることで、リラックスできるし、そのおかげで本来の視野を取り戻すことができるんだと思う。
今日酒を飲みながらぼんやりと多忙な日々を振り返って、「もう少し頑張ってみてそれでも状況変わらなければもういいか」なんて気楽に思うことができた。
何かを辞めるっていうのはすごく悪印象な感じだけど、辞める=新しい環境のスタートと思えば悪いことじゃないと思う。
「何もない日」は自分の人生を見つめなおす時間になる。
この曲はそんなことを言っている気がする。(勝手な解釈)
オレみたいな人がいたら是非「何もない日」をつくって、「何もない日に」を聴いて過ごしてみてほしい。